【健康コラム 18 】冬本番前に要注意!~乾燥肌を防ぐ生活習慣とケアのコツ~
秋も深まり、朝晩の冷え込みが増してくる11月。空気がぐっと乾燥し始め、肌のかさつきやかゆみを感じる方が増える季節です。冬の乾燥肌は「年齢のせい」と思われがちですが、実は生活習慣や環境の影響も大きく関係しています。今回は、乾燥肌の原因と、今日からできる予防・改善法について解説します。
■ なぜ11月になると乾燥肌が悪化するのか?
秋から冬にかけては、気温と湿度が一気に下がります。外の空気が乾燥しているうえに、室内では暖房の使用が増えるため、肌の水分がどんどん奪われてしまいます。
さらに、寒さから血流が悪くなり、皮脂や汗の分泌が減ることで、肌を守る「天然のうるおいバリア」が弱まります。その結果、肌の表面がカサカサしたり、白い粉をふいたり、かゆみを感じるようになります。
■ 乾燥肌を悪化させる生活習慣とは?
乾燥肌には、日常生活のちょっとした行動も関係しています。たとえば——
- 熱いお風呂や長時間の入浴
→ 皮脂を落としすぎて、肌のバリア機能が低下します。 - 洗浄力の強いボディソープや石けん
→ 汚れだけでなく、必要な油分まで取り除いてしまいます。 - 水分・栄養不足
→ 水分やたんぱく質、ビタミン類が不足すると、肌が再生しにくくなります。 - 加齢やストレス、睡眠不足
→ ホルモンや自律神経の乱れが皮脂分泌を減らし、肌の回復力を下げます。
■ 今日からできる乾燥肌予防・改善法
① 室内の湿度を保つ
加湿器を使って湿度を50〜60%程度に保つのが理想的。濡れタオルを干すだけでも簡単な加湿になります。
② 入浴は「ぬるめ・短め」で
お湯の温度は38〜40℃程度にし、長湯を避けましょう。入浴後はすぐにタオルで軽く水分を押さえ、3分以内に保湿ケアを。
③ 保湿剤は「朝・夜・入浴後」に
肌が乾く前に、しっとりタイプの乳液やクリームを塗るのがポイント。かゆみが出やすいすね・ひじ・手などは重ね塗りがおすすめです。
④ 栄養と水分をしっかりと
肌の再生に欠かせないたんぱく質(魚・卵・豆製品)やビタミンA・E(緑黄色野菜・ナッツ類)を意識してとりましょう。
また、寒くても1日1.5リットル程度の水分補給を目安に。
⑤ 衣服選びにも工夫を
肌に直接触れる下着やパジャマは、綿素材など刺激の少ないものを選びましょう。静電気やチクチク感も乾燥やかゆみの原因になります。
■ この視点が重要:血流促進も大切
乾燥肌は皮膚表面だけでなく、血行不良も関係します。体が冷えると、皮膚に栄養や水分が届きにくくなります。
軽いストレッチやウォーキングなどで体を温め、血の巡りを良くしてあげましょう。
特に、肩や首を回したり、足首を動かすだけでも血流が促進され、肌の代謝が整いやすくなります。
■ まとめ
11月の乾燥は、これから迎える冬の肌トラブルの始まりです。
「保湿」「加湿」「血流アップ」の3つを意識して、日々の生活を少し整えるだけで、肌はしっとりと元気を取り戻します。
寒さに負けないうるおい肌で、冬を快適に過ごしましょう。

