【健康コラム8】腰痛・円背は予防できる!~自宅で出来る簡単トレーニング~

「腰痛」や「円背(えんぱい:背中が丸くなる姿勢)」は高齢者だけでなく、デスクワーク中心の現代人にも多い問題です。
ここでは、原因 → 予防の考え方 → 具体的トレーニングまでをわかりやすく解説します。


🩺 腰痛・円背の主な原因

1. 筋力低下

  • 特に「背筋」「腹筋」「殿筋(お尻の筋肉)」が弱ると、背骨を支えられずに姿勢が崩れます。
  • 骨盤が後ろに傾き、背中が丸まっていく(円背姿勢)原因になります。

2. 柔軟性の低下

  • 太ももの裏(ハムストリングス)や胸の筋肉(大胸筋)が硬いと、体が前に引っ張られます。
  • この結果、腰や背中に余計な負担がかかり、腰痛を引き起こします。

3. 姿勢習慣・生活動作

  • 長時間の座位姿勢(特に猫背)や、前かがみ動作の繰り返しが悪化要因です。

💡 予防の考え方

腰痛・円背を防ぐには、
1️⃣ 体幹(腹・背中・骨盤まわり)の筋肉を鍛える
2️⃣ 胸と太ももの柔軟性を保つ
3️⃣ 正しい姿勢を意識する
この3つが柱です。


🏋️‍♂️ 具体的トレーニング

以下は、自宅やデイサービスでもできる安全な運動メニューです。
道具は不要で、椅子さえあればOKです。


🔹① キャット&ドッグ(背骨の柔軟性アップ)

目的: 背骨・骨盤まわりの動きを整え、円背予防。
やり方:

  1. 四つ這いになります。
  2. 息を吐きながら背中を丸め(猫のポーズ)、
  3. 息を吸いながら背中を反らせます(犬のポーズ)。
    → 10回×2セット
    ポイント: 肩と腰を一緒に動かすイメージで、呼吸を止めないこと。

🔹② ブリッジ(殿筋・体幹強化)

目的: 骨盤の安定と腰の支えを強化。
やり方:

  1. 仰向けで寝て、膝を90°に立てます。
  2. お尻をゆっくり持ち上げ、肩から膝まで一直線に。
  3. 3秒キープして戻す。
    → 10回×2セット
    ポイント: 腰ではなくお尻を使う感覚で!

🔹③ チェア・バックエクステンション(背筋・姿勢改善)

目的: 背筋を鍛えて丸背を予防。
やり方:

  1. 椅子に浅く座り、背筋を伸ばします。
  2. 両腕を胸の前で組み、軽く前かがみになります。
  3. 背中の筋肉でゆっくり起き上がります。
    → 10回×2セット
    ポイント: 背骨を反らせすぎず、「胸を張る」イメージで。

🔹④ 胸のストレッチ(大胸筋の柔軟性アップ)

目的: 猫背予防・呼吸改善
やり方:

  1. 壁の横に立ち、片腕を後ろに伸ばして壁につけます。
  2. 体をゆっくり反対側にねじり、胸の前を伸ばします。
    → 20秒×左右2回
    ポイント: 胸が開く感覚を大切に。

🔹⑤ ハムストリングスストレッチ(太もも裏)

目的: 骨盤後傾(腰が丸まる)を防ぐ
やり方:

  1. 椅子に浅く座り、片足を前に伸ばします。
  2. 背筋を伸ばしたまま、体を少し前に倒します。
    → 20秒×左右2回
    ポイント: 背中を丸めずに「股関節」から倒す。

📏 姿勢チェックのワンポイント

  • 壁に背中をつけて、
     ①後頭部 ②肩甲骨 ③お尻 ④かかと
    がつくか確認してみましょう。
    → つかない部分があれば、その筋肉が弱っていたり硬くなっているサインです。

💬 ここが大事!

  • 「腰を守る=動かさない」ではなく、正しく動かすことが大切です。
  • 毎日5〜10分でも継続すれば、背筋が伸びて腰の負担が軽くなります。
  • 特に「お尻」「背中」「お腹」をバランスよく鍛えるのがポイントです。