【健康コラム5】知らぬ間におちいる「サルコペニア」とは?

💪 サルコペニアとは?

サルコペニアとは、年をとることで筋肉が減り、力が弱くなることをいいます。
ギリシャ語で「サルコ=筋肉」「ペニア=減る」という意味があります。


🧓 なぜサルコペニアが起こるの?

サルコペニアの主な原因は、「加齢」ですが、他にもいくつかの理由があります。

  1. 動く機会が減る
    • 運動をあまりしなくなると、筋肉が使われなくなり、だんだんと減ってしまいます。
  2. 食事の量や質が足りない
    • たんぱく質(肉・魚・卵・豆など)をあまり食べないと、筋肉を作る材料が不足します。
  3. 病気やけが
    • 長く寝ている状態が続いたり、関節や神経の病気があると、筋肉が落ちやすくなります。
  4. ホルモンの変化
    • 加齢によって、筋肉をつくるホルモンの働きが弱くなることも関係しています。

⚠️ サルコペニアになるとどうなるの?

筋肉が減ると、体の動きが悪くなり、次のようなことが起こりやすくなります。

  • 転びやすくなる
  • 立ち上がる、階段をのぼるのが大変になる
  • 疲れやすくなる
  • 体を支える力が弱くなり、介助が必要になる
  • 免疫力が下がり、病気にかかりやすくなる

🥦 どうすれば防げるの?

サルコペニアは、生活習慣を整えることで予防・改善できます。

① 運動をする

  • 筋肉に少し負荷をかける運動が大切です。
     例:椅子から立ったり座ったりを繰り返す・軽いスクワット・かかと上げなど。
  • 毎日少しでも「体を使う」ことがポイントです。

② 食事を見直す

  • たんぱく質を意識して摂りましょう(肉・魚・卵・豆・乳製品など)。
  • ごはんやパンなどのエネルギー源も一緒にとることで、筋肉づくりが進みます。
  • 水分をしっかりとることも大切です。

③ 体重・筋肉量をチェックする

  • 家庭用の体組成計で「筋肉量」や「体脂肪率」を測るのもおすすめです。
  • 「歩く速さ」や「握力」も目安になります。

🌸 まとめ

項目内容
サルコペニアとは筋肉が減り、力が弱くなる状態
主な原因加齢・運動不足・栄養不足・病気など
起こること転びやすい・疲れやすい・生活動作が困難に
予防法運動+バランスの良い食事+定期的なチェック