【健康コラム 73 】子どもから大人まで要注意!夏に増える3大病気(手足口病など)の予防法
本格的な夏が近づくと、海や山へのレジャー、冷たい食べ物など、楽しいイベントがたくさん待っています。しかし同時に、高温多湿な日本の夏は、特定のウイルスが活発になる季節でもあります。
「ただの夏バテだと思っていたら、実は感染症だった…」ということにならないよう、今から知っておきたい「夏に流行する代表的な病気」を3つピックアップしました。それぞれの原因、予防法、そして知っておくべき注意点を詳しく解説します。
🖐🏼 1. 子どもだけじゃない!大人がかかると重症化しやすい「手足口病」
手足口病は、その名の通り手のひら、足の裏、口の中などに水疱(みずぶくれ)のような発疹が出る感染症です。子どもの病気というイメージが強いですが、大人が感染することもあります。
- 原因: 主に「コクサッキーウイルス」や「エンテロウイルス」などの腸管ウイルスが原因です。感染者の咳やくしゃみ(飛沫感染)、便に排出されたウイルスが手を介して口に入ることで感染します(糞口感染)。
- 症状のプロファイル:
- 初期に軽度の発熱(38℃以下が多い)。
- 口の粘膜、手のひら、足の裏に2〜3mmの水疱性発疹。
- 大人の場合: 発疹の痛みが強く、足の裏にできると歩けないほど痛むことがあります。また、高熱を伴うケースも少なくありません。
💡 予防法と注意点
【予防の基本】徹底した手洗いとタオルの共有禁止 ウイルスはアルコール消毒が効きにくいため、流水と石けんによる丁寧な手洗いが最も効果的です。また、看病をする大人(特におむつ替えの後)は必ず手を洗ってください。
- 注意点: 口の中に水疱ができると、痛みのせいで食事や水分が摂れなくなり、脱水症状を起こしやすくなります。薄い麦茶やリンゴジュース、ゼリー、冷たいスープなど、喉に刺激の少ないものでこまめな水分補給を心がけてください。
👁️ 2. プールに入っていなくても感染する「咽頭結膜熱(プール熱)」
高熱と目の充血が特徴の感染症です。かつてプールの水を介して流行することが多かったため「プール熱」と呼ばれますが、実際にはプールに入っていなくても、日常生活の中で十分に感染します。
- 原因: 「アデノウイルス」という非常に感染力の強いウイルスが原因です。目やにや唾液などの分泌物を触った手で、自分の目や口をこすることで感染します。
- 症状のプロファイル:
- 39〜40℃近い突然の高熱(3日〜1週間ほど続く)。
- 喉の激しい痛みと腫れ。
- 目の充血、目やに、まぶしさ(結膜炎症状)。
💡 予防法と注意点
- 予防法: 家族間でのタオルの使い回しは絶対にNGです。目を拭くときは使い捨てのティッシュを使いましょう。また、アデノウイルスもアルコールが効きにくいため、石けんでの入念な手洗いが基本となります。
- 注意点: 感染力が非常に強いため、学校保健安全法により「症状がなくなった後、2日を経過するまで」は登校・登園が停止されます。大人の場合も無理に出社せず、自宅で安静にすることが周囲への感染拡大を防ぐ鍵です。
🤒 3. 突然の高熱と喉の激痛!夏風邪の代表格「ヘルパンギーナ」
ヘルパンギーナは、手足口病やプール熱と並ぶ「三大夏風邪」の一つです。乳幼児を中心に流行しますが、免疫が落ちていると大人も感染し、強烈な喉の痛みに襲われます。
- 原因: 主に「コクサッキーウイルスA群」などの腸管ウイルスが原因です。感染者の咳やくしゃみ(飛沫感染)のほか、おもちゃの貸し借りや、ウイルスが付着した手を介して口に入ることで感染します(接触感染・糞口感染)。
- 症状のプロファイル:
- 38〜40℃の突然の高熱(1〜3日ほど続く)。
- 喉の奥(軟口蓋など)に赤みを帯びた小さな水疱(水ぶくれ)が多数できる。
- 水疱が破れて浅い潰瘍(口内炎のようなもの)になり、激しく痛む。
💡 予防法と注意点
ヘルパンギーナを引き起こすウイルスはいくつか種類があるため、何度も再感染する可能性があります。
- 予防法: 手足口病と同様、原因となる腸管ウイルスにはアルコール消毒が効きにくい特徴があります。外出後や食事の前、トイレの後、おむつ替えの後は、必ず石けんと流水で念入りに手洗いをしてください。
- 注意点: 喉の痛みが非常に強いため、食べ物や水分を飲み込むのが困難になります。酸味のあるジュースや熱いものは刺激になって痛むため、冷ました麦茶、牛乳、冷たいスープ、プリン、ゼリー、冷やした豆腐など、のどごしが良く刺激の少ないものを少しずつ与え、脱水症を予防することが最も重要です。
☀️ まとめ:夏の感染症を防ぐ共通のセルフケア
夏の病気予防に共通する最大の対策は、やはり「丁寧な手洗い」と「免疫力の維持」です。
夏は暑さによる寝不足や、冷房による冷え、冷たいものの摂りすぎで自律神経が乱れ、体の抵抗力が落ちがちになります。
- エアコンを上手に使って質の良い睡眠をとる
- 栄養バランスの良い食事(ビタミンやタンパク質)を意識する
- こまめな水分・塩分補給で熱中症と脱水を防ぐ
これらを意識して体調を整えることが、ウイルスに負けない体づくりへとつながります。異変を感じたら無理をせず、早めの休息と医療機関への相談を心がけ、健康で快適な夏を過ごしましょう!

