【健康コラム 10 】元気な体は食事から!高齢期に大切なたんぱく質のとり方
年齢を重ねると、「食べる量が減った」「お肉が重たくて食べづらい」と感じる方が増えます。
しかし実は、高齢期こそ“たんぱく質”がとても大切なのをご存じでしょうか?
🍖筋肉を守るために必要なたんぱく質
たんぱく質は、筋肉だけでなく、血液・皮膚・髪・免疫など、体をつくる基本の材料です。
年齢とともに筋肉量は自然に減ってしまいますが、食事でしっかりたんぱく質をとることで、その減り方をゆるやかにできます。
目安としては、
👉 体重1kgあたり1g程度のたんぱく質(例:体重60kgの人なら1日約60g)
を目標にするとよいと言われています。
たとえば…
- 朝:卵1個+ヨーグルト
- 昼:魚の焼き物+豆腐の味噌汁
- 夜:鶏むね肉の炒め物+納豆
このように3食でバランスよくとることがポイントです。
⚠️「低栄養」ってどんなサイン?
「低栄養」とは、体に必要な栄養が足りていない状態のこと。
次のようなサインがあるときは注意が必要です。
- 最近、体重が減ってきた
- 少し動いただけで疲れる
- 顔色が悪くなった
- 食欲が落ちた
低栄養になると、筋肉や体力が落ちて転びやすくなったり、風邪をひきやすくなったりします。
食欲がないときこそ、少しずつでも栄養のあるものを口にする工夫が大切です。
🍳手軽にたんぱく質をとる工夫
毎食きちんと食べるのが難しい方は、間食を上手に活用しましょう。
おすすめの間食・軽食例:
- チーズやゆで卵
- 牛乳や豆乳、プロテイン飲料
- ヨーグルト+きな粉
- 小さめのおにぎりにツナや鮭を混ぜる
また、歯ごたえのあるお肉が苦手な方は、豆腐・卵・魚などをメインにしてみてください。
食べやすく調理する工夫(煮る・やわらかく焼くなど)も大切です。
🌼まとめ
「年だから仕方ない」と思ってしまう体の衰えも、食事の力でゆるやかに防ぐことができます。
一日三食を大切に、たんぱく質を意識した食事を心がけましょう。
元気な体づくりは、今日の一口から始まります!

