グッドデザイン賞受賞・地元の職人が地元の木でつくったホテル
阪急長岡天神駅前の敷地活用をご相談頂いたのがきっかけでプロジェクトがスタートしました。
当初はリノベーションの予定でしたが、
駅前ということもあり老朽化の進んだ建物では不安があったため、
躯体の強さに自信を持つ2✕4工法と、
地域のシンボルとなり人が集まる場所となるよう
環境に優しい地産木材を活用したビルとして地元の職人の手で施工させて頂きました。
この活動を評価いただき、2020グッドデザイン賞を受賞しています。
【TOPIC①】
地域に開かれた「ホール」が体験を生む“街とつながるホテル”
通常ホテルの利用者は基本的に旅行者に限られ、周辺住民にはあまり関係のない建物となることが多いですが、
当ホテルは観光客と地域住民の共存を意識したデザインとなっています。
計画地周辺は阪急電鉄京都本線・長岡天神駅前という好立地でしたが、
地域住民が集まるような施設がなかった為、低層部分に地域住民も使える「ホール」を設けることで
旅行者のためだけではない地域に開かれたホテルとなりました。
この「ホール」はかつての盆踊りや寺子屋など地域住民が自由に集まれる
コミュニティであったお寺の境内のような場所となるよう計画しました。
1Fはカフェ・バルとなっており、定期的なイベントを開催しています。
【TOPIC②】
地元職人、地産材を活用し、地域活性とSDGsの達成に貢献する『地産木造ホテル』
建物の施工は地元工務店と地元職人で行い、地産木材を積極的に活用することで
持続可能な地域活性を目指しました。
ホテル建設はRC造や鉄骨造で建築されることが多いですが、今回宿泊部分を木造で建築することで、
従来ならばゼネコン領域の仕事であったホテル建築を地元工務店で施工することが可能となりました。
木造であれば地域産の木材を利用することができ、建築後の建物が地域活性を促すのはもちろんのこと
建築施工中も地域雇用の創出や地産地消といった形で地域貢献することができます。
【TOPIC③】
ウイルスを拡散させない『風がでない冷暖房 F-CON(エフコン)』を完備した客室
ホテル2F・5F客室の計4室にウイルスを拡散させない冷暖房F-CON(FUTAEDA株式会社)を完備。
従来のエアコンのように冷・暖の風を送風しないため、空気の過乾燥が起きません。
エアコンの当たりすぎで感じる体のだるさ、肌の乾燥、のどの不具合といった悩みが無くなります。
また風を起こすことがないため、ウイルスを拡散しない冷暖房として新型コロナウイルス対策の選択肢として注目され、
公共施設・医療施設・介護施設等で利用が広がっています。
■「Discover京都長岡京」 概要
所在地 :京都府長岡京市天神一丁目7-3
アクセス :阪急電鉄長岡天神駅徒歩5分
Designer / OHA + MOVE設計共同体 / 奥田 晃輔、堀井 達也、齋藤 慶和、中尾 彰宏
Facility design / 島津設計 島津 充宏
Contractor / 株式会社リヴ
Photographer / exp 塩谷 淳
□ 1F area / 142.98㎡ □ 2F area / 85.95㎡ □ 3F~5F area / 108.51㎡
□ RF area / 15.02㎡ □ Total area / 569.48㎡ □ Site area / 227.34㎡
<ホテル・ディスカバー京都長岡京ホームページ>
https://www.discover-nagaokakyo.com/jp/
<カフェ&バル「まちバルSUBACO」インスタグラム>
@machibar_subaco
■会社概要
リヴグループ/株式会社リヴ
所在地 :〒617-0002 京都府向日市寺戸町七ノ坪141番地
代表者 : 代表取締役 波夛野 賢
URL : http://liv-r.co.jp