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「地域の魅力をもっと知りたい、もっと発信したい」
そこで、おとくに地域のイベントにも様々な形で携わり、さらに地域とつながっていきたいと考えています。
そんな想いの下、今回は、5月24日に京都市洛西地域で開催された「西京区民映画のつどい」に、来場者の一員として参加させていただきました。
「人権」という少し大きなテーマについて、大勢の人が集い、1つのアニメーション映画を軸に考えるプログラム。
学びの多かったイベントの様子をレポートします!
[イベント概要]
名称:西京区民映画のつどい
日時:2025年5月24日(土)13:30~16:30
会場:ホテル京都エミナース大ホール(京都市西京区大原野東境谷町2-4)
内容:(1)映画「聲の形」上映
(2)洛西高校生と映画製作スタッフによるトークセッション
*詳細は以下のリンクからご覧ください。
https://www.city.kyoto.lg.jp/nisikyo/page/0000339133.html


憲法月間の5月に、「人権」について身近に考えるきっかけにしたいと、行政と地域の方たちで企画された今回の映画上映会。
上映されたのは「聲の形」という、耳の不自由な少女を取り巻く人間模様を描いた作品です。
上映後には、実際に作品の製作に携わった方のミニトークや、地元の高校生とのトークセッションがあるということで、ワクワク。
当日はあいにくの雨模様でしたが、この日を楽しみにされていた約200名の方たちが、会場のホテル京都エミナースにつどいました。


作品の余韻に浸りながら、作品のこぼれ話を
映画上映後のミニトークに登場されたのは、東京都聴覚障害者連盟事務局長の越智さん。
ろう者の当事者でもある越智さんは、劇中で度々登場する手話シーンの監修を担われました。
トークテーマは、「『聲の形』手話監修で思ったこと」。
特に表現にこだわった手話や、監督やアニメーターと一緒に作り上げた演出といった、こぼれ話の数々を、手話で熱くお話くださいました。
観たばかりの作品を、観客が制作者と一緒に紐解いていく時間は、もう一度、作品の世界に入り直すような新鮮な体験でした!


トークセッションにも楽しい演出が
続いて洛西高校の方が加わり、印象に残ったシーンやキャラクターについて語り合うトークセッションのコーナーに移ります。
ここでは、「グラフィックレコーディング」と呼ばれる手法で、話し手の皆さんの言葉が、リアルタイムで絵と文字に記録され、バックスクリーンに映し出されていきました。
レコーダーの方による手書きの絵と文字がどんどん連なっていく様子はとてもおもしろく、耳だけでなく目からもトークセッションを“聴いている”よう。
作品のタイトル「聲の形」には、「声」「手」「耳」が組み合わさってできたという説がある「聲」という漢字が使われています。
これには「気持ちを伝える方法は声だけじゃない」という意味を込められているのだとか。
グラフィックレコーディングは、そんな作品にぴったりの演出に感じました。
プログラムを通じて、他人を思いやったり、自分の気持ちを伝えたりすることにじっくりと考えを巡らせたひととき。終了後、来場者の方たちが、完成したグラフィックレコーディングをカメラに収めて帰られていく様子が印象的でした。
この場に集った人たちの、「記憶」にも「記録」にも残る--。そんなイベントでした。