COFI木造建築デザインアワード入賞
地域の環境に貢献するだけでなく、住環境にも優れた木造の高齢者福祉施設
「ファミリー・ホスピス京都北山ハウス」は延べ床面積1,730㎡、高さ約15m4階建ての
大型木造建築で、主要構造部に国内産木材を使用。
国内産木材の内8割以上を京都市内産木材が占めています(建物全体の割合としても4割以上)
【TOPIC①】
京都市内産木材を構造材として活用することで地元の環境に配慮した建物
京都府では土地面積の4分の3を森林が占め、そのうちの4割が建築資材として想定された人工林で、
10年後には9割近くが利用できる状態にまで成長します。
森林を健全に保つには、森林資源を有効に活用しながら伐採跡地に再度植林することが重要だが、
利用がなかなか進んでいない現状があります。
京都府では、平成23年3月に「公共建築物等における京都府内産木材の利用促進に関する基本方針」を策定し、
京都府内産木材や各市町村産木材の利用促進に取り組んでいます。
このような現状をふまえ、「ファミリー・ホスピス京都北山ハウス」では
京都市内産木材を構造材として活用することで地元の環境に配慮した建物と言えます。
また国土交通省が制定したBELS評価をもとに、快適な室内環境を実現しながら建物で消費する
年間の一次エネルギーの収支をゼロに近づけることで環境負担を減らす、
ZEB(ゼロ・エネルギービルディング)認証を受けています。
(参考資料:京都の木で木造建築物を建てるための・・・チリヌ/一般社団法人 京都府木材組合連合会)
【TOPIC②】
「家に帰ってきた」と思える、木を感じる施設
事業者はもともと「木のぬくもり」を感じられる施設に強いこだわりがあり、木造での建築の発端となっています。
内装についても華美な装飾ではない一般住宅に使われる壁面クロスや照明を採用し、
利用者が自身の家に帰ってきたような感覚を持てるような内装に仕上げました。
また、地元の水で育った京都市内産木材の建物は快適で健康的な室内環境の形成に寄与することを期待しています。
【TOPIC③】
第4回COFI木造建築デザインアワード受賞
国交省をはじめ、諸建築団体(建築学会・建築士会・事務所協会・他)が後援に入っている建築コンペ
第4回COFI木造建築デザインアワードを受賞いたしました。
この規模の中層木造が普通に建設できるようになりつつあることを示す好例である、と講評いただきました。
大手の木造メーカー、ゼネコン、隈研吾さんなどの、大手設計事務所の事例が多く、
大型木造の普及を感じています。
▼講評と他の受賞作品
https://kenchiku.co.jp/cofi2021/
■ファミリーホスピス京都北山ハウス
所在地:京都府京都市北区上賀茂石計町74-1
延床面積:1,730㎡(高さ約15m4階建て)
URL:http://family-hospice.com/kyoutokitayama/
■会社概要
リヴグループ/株式会社リヴ
所在地:〒617-0002 京都府向日市寺戸町七ノ坪141番地
代表者: 代表取締役 波夛野 賢
URL: http://liv-r.co.jp